デュアルタスク【一宮市と稲沢市の訪問マッサージ・訪問鍼灸】

一宮市と稲沢市の訪問マッサージ・訪問鍼灸 カトウ治療院(青葦治療院 訪問部)
院長の加藤です。*加藤のプロフィールはこちら
ロコモティブシンドロームの話でも出た
デュアルタスク
についてのお話をしたいと思います。
◆◇ デュアルタスクとは ◇◆
デュアルタスクとは
dual(二つ)+task(課題)
で、
二つの課題を同時にこなす
といったような意味です。
このデュアルタスクという概念は、転倒以外でも認知症などにも関わってきます。
デュアルタスクができないと、転倒するリスクが上がってしまいます。
歩いている時など、実は、歩くという動作だけをしているのではなく、何かを眺めながら歩いたりとか、しゃべりながら歩いたりすることになります。
歩くという一つの課題だけでなく、他の課題をこなしながらの動作
をしているということです。
実際の生活における動作とは、他の何かをしながらの動作であることがほとんどです。
なので、歩いていて転倒してしまう人というのは、デュアルタスクの機能が低いから転倒してしまう可能性が高いとも言えます。
認知症においても、認知機能が低下している人や認知機能が低下する可能性がある人は、デュアルタスクの機能が低下しているそうです。
デュアルタスクという機能は、転倒や寝たきり、認知症などを考える際には、考慮すべき概念だとおいうことが分かります。
◆◇ デュアルタスクを高めて転倒・寝たきり予防 ◇◆
訪問マッサージ・訪問鍼灸にもこの概念を取り入れることは可能です。
例えば、筋力トレーニングなどのリハビリ中に、
・お話をしながら、運動(リハビリ)も力が抜けないようにしっかりとやってもらう
といった形で利用できます。
メインはリハビリになりますが、そこの会話を組み合わせるだけでもデュアルタスクになります。
もちろん、どちらも手を抜かないようにです。
やってみると結構難しいものです。
◆◇ 日常からデュアルタスク ◇◆
さきほども話したように、デュアルタスクは認知症にも関係してきます。
デュアルタスク機能が低下している状態は、それが認知症の徴候の時もあります。
ということは、認知症を予防する為には、デュアルタスク機能を高めるように心掛ければいいということです。
とはいえ、外出中などに何かをしながら出歩いていては、とても危険です。
やるのであれば、まずは家の中とか、広い場所などの比較的安全な場所でやってみましょう。
二つの課題を同時にこなす能力、デュアルタスク。
将来的な健康のことを考えて、取り組んでいきましょう。