小児障害(脳性麻痺など)と訪問マッサージ・鍼灸【一宮市と稲沢市】

一宮市と稲沢市の訪問マッサージ カトウ治療院(青葦治療院 訪問部)
院長の加藤です。*加藤のプロフィールはこちら
小児障害に対しての訪問医療マッサージ・訪問鍼灸において、重要な要素の一つが
予防
です。
主に運動機能の低下からくる症状をいかに予防するか、そこに焦点を当てて訪問マッサージ・訪問鍼灸を考えてみます。
◆◇ 変形・拘縮・筋力低下など予防する ◇◆
小児障害の主な原因としては、
脳の損傷や遺伝子の異常
が挙げられますが、私たち治療家(セラピスト)にとっては関与することが難しい領域です。
※脳の損傷そのものは治すことができませんし、手技や鍼で遺伝子の書き換えることもできません。
ですが、できることもいくつかあります。
それは、
症状の悪化を予防する
ことや
症状の進行を遅らせる症
こと、そして
少しでも症状を改善する
ことです。
小児障害に対して訪問マッサージ・訪問鍼灸ができることは、主に運動機能に対しての施術になります。
脳の損傷や遺伝子の異常によって、運動機能の発達が阻害されて、身体が思い通りに動かせない状況になります。
そして運動機能が低下し、長期的には
などに結びついてしまい、日常生活を送る上で支障となってしまいます。
上記の症状は、マッサージや鍼、灸をすることによってリスクを軽減できます。
筋肉の緊張がほぐれたり、関節の動き、可動域がよくなったり、姿勢が整ったり。
運動機能が改善する結果、症状の悪化の予防や、進行を遅らせることができます。
◆◇ 皮膚感覚・脳機能を活性化 ◇◆
マッサージなどの手を使う手技による
自体にも大きな効果があります。
マッサージで身体に触れられている際には、皮膚の感覚受容器が活発になります。
そして、その刺激は神経をたどって脳まで届きます。
脳に届いた刺激は、脳を活性化させ、その結果、触られた部位の感覚が高まります。
感覚が高まるということは、それだけ身体が動かしやすくなります。
※身体感覚を元に、動作感覚が作られます。
つまり、運動機能が向上するということです。
また、皮膚は外界と自分の身体の境目にあるものなので、その皮膚感覚が活性化するということは、
周りの環境の中での自己の存在をより確かなものにする
という精神面でのケアにもつながります。
◆◇ 鍼と灸で痛みを取り除く ◇◆
運動機能の低下が起き、骨の変形や、関節の拘縮、姿勢の悪化が起きている時には、
同時に痛みも引き起こされます。
痛みに対しては、鍼灸治療、特に鍼が効果的です。
痛みが緩和すれば、身体が動かしやすくなりますし、痛みで身体を動かしたくないといった状況も回避できます。
痛みをとることは運動機能の改善にもつながるということです。
マッサージも鍼も灸も、運動機能の改善に導いてくれます。
将来的な症状の悪化を予防する為、症状の進行を遅らせる為に、在宅ケアとして取り入れてみてはどうでしょうか。
少しでも快適な生活が送れるようサポートします。